最高裁による独裁のカラクリ! ヒラメ裁判官が多い理由 元裁判官生田暉雄弁護士の告発 その2

〜元裁判官、生田暉雄弁護士の講演動画より、ポイントを抜き出しました〜

ヒラメ裁判官が多い理由  

 給料を餌にした最高裁の人事統制により、最高裁が何を考えているのか、上ばかりを見るという、いわゆる「ヒラメ裁判官」が増産されていきます。ヒラメというのは海底で砂の中にうずくまって、目だけを上にしているのですが、そういう「上ばかり見ている」ということで、ヒラメ裁判官といいます。

  3号俸にならないと、2号俸にもならない、1号俸にもならない。1号俸にならないと所長にもなれないということです。  1号俸と4号俸とでは、 月にして30万円 以上の差がありますから、これが年間になって、諸手当、ボーナスから全部含めますと、1000万ぐらいの差になってくる。それから、退職金も全部そういうことで計算されてきますから、生涯所得では相当の差になってくるということです。みんな3号、2号、1号に早くなりたいということで、最高裁のほうばかりを向いて仕事をするのです。 


任地による差別 

 最高裁の意向に添った判決しか出さない、「最高裁に尻尾を振る犬」のような裁判官たちは、東京が勤務地となります。東京地方裁判所の判事、高等裁判所の判事、司法研修所の教官、最高裁の調査官など、ずっと東京だけが勤務地の裁判官が存在します。

 2番目に最高裁の覚えがめでたい裁判官は、東京、大阪、名古屋など、大都市だけの転勤となります。

  最高裁からにらまれると、地方に飛ばされてしまうという、勤務任地による差別があるのです。東京では、世論の注目を浴びるような大きな事件を担当できますが、地方では滅多にそういうことはありません。

  裁判官自身のやりがいの点で非常に違ってきます。そのため、無罪の人を有罪にするような、公平・公正さのない裁判官が増産されてゆくわけです。